初輪行 with Brompton
Bromptonが家にやって来て3ヶ月目となった。当時は年末やら年始やら、やれ雪やら寒いやらで近場くらいしが乗っていけなかったが、とうとう1日中自由になる休みが取れたので京都へ連れて行くことにした。
朝6時起き。まだ周囲は暗かった。当初はバスで高の原まで出ようかと思ったが、自走する事にした。家を出発する頃にはお日様もでて来た。 さすがに車どおりも少なく、走りやすい。 なんせ初めての輪行だけに、寒い暑いの調節をどうするのか?輪行時の荷物の具合はこれで良いのか?必携のカメラはどうやって持ち運ぶのが無難か?などいろいろ問題は山積していたが、とりあえず諸先輩方がやっている「重ね着」をして暑けりゃ脱ぐ。薄くて重ねられる服を選ぶ、に徹底した。また荷物はS-Bagを所持していたので、これもデビューさせる事で解決した。あまり格好は構っていられない。 輪行カバーはなれない手つきでかなりモタモタした。予行演習をやっておけばよかったと後悔する。 電車では早朝だったせいもあり、扉側の椅子の端っこに座ってBroの場所を出入り口側に確保。ただこの席はお年寄りが来られたら替わらなければならない席だった。 さてどこで降りようかあ。近鉄京都線はいろいろな選択肢がある。 京都駅で降りるには芸がない。あまりにも正攻法だ。これではアマノジャクの部分が許さない。 竹田でおりて地下鉄烏丸線に乗り替えるには京都を侮辱している。楽(らく)しすぎるのはまだ早いだろう。 よし!じゃあ意表を突いて(何の意表か?)東寺で降りよう。 Broを片手に階段を降りるのは結構辛い。エレベーターという乗り物もあったが、敢えて階段から降りた。東寺の階段は長い。これは日頃ダンベルで鍛えんとアカンなあ。 以前から東寺は電車からしか見たことがなく、初めての参拝となった。とても重厚な建物であった。 お線香を上げるのだがマッチの火が風にあおられ直ぐに消えてしまい、お線香に点らない。それを見たお寺のおばちゃんが「あのなあそれではアカン。ナンボマッチで火をつけようとしても直ぐに消える。これではいくらマッチがあっても足らんがな。ロウソクに火を燈してからそれでお線香につけますんや。」と説教を食らった。わかってるねんど、勝手にロウソク燈したらアカンと思うし、ロウソク代節約したかったんや~。お参りする人が来るのん判ってねんから朝自分が来たとき点けておいてくれたらええねん・・・・。って言いたかったけど、そこは「ホンマやなあ。」ということにしてお線香を上げることに専念した。 さてここから北上。 2週間ほど前、移設した後の本能寺を参ったので、元本能寺を探す事にしよう。 堀川高校を目指したがなかなか見つからない。そうこうしている内に六角堂に来てしまった。 聖徳太子の名前もでている古いお寺である。 仕切りなおして元本能寺町へ。 やっと見つけた石碑。この先にも石碑はあった。 この界隈が元々本能寺のあった場所で、細かく記されたものはないそうだ。 信長無念の地。現在モダンな特養老人ホームが建っていた。明智光秀にも同情するし、織田信長の偉業にも敬服する。 さあ一つクリアしたのでまたまた北上する。 まだ腹も空いていないしとりあえず御所にまで行く事にした。 京都市内の道は実に走りやすい。アップダウンが極めて少ない。ただちょっと走ると直ぐに信号に引っかかる。信号無視だけはしないことを信条としているだけに辛い。 御所と言えばその西側にある平安女子大学が、大学受験時に地方会場になっていた事もあった。確かあの時は雪が積もっていて歩きにくかった。 それにしても暖かくなってきた。いい日和だ。 下立売門から御所に入る。御所に入ると出迎えてくれたのはほぼ満開の紅梅と3分咲きくらいの白梅だった。とっても香しい。そして目の前は砂利が敷かれた幅の広い道が広がり、空を遮るものが一切ない。この段階で心は充電された。 木漏れ日もホッとさせる 御所内は砂利石が敷き詰めてあるので轍を通ると楽に走れることがわかった。 ここは時間の流れが緩やかなのかな。 少しお腹が減った。ところが御苑内の地図を見ると自然を堪能でるコースが設置されてあり、そこにはわざわざ水場まで設けてある。もしかしたら鳥が見られるのかなあ。そう言えばトビが御所内で鳴いている。加茂川から飛んで来ているのだろうか。といろいろ考えながらトイレを探す。するとトイレの前では巨大なレンズと三脚を持った男性が椅子に座って整備している。そうとう高価な機材だろうなあ。 用を足して少し走るとカメラの三脚が数本立っていた。みな同じ方向を向いている。 Broを降りてそっとその人たちに寄って見た。 恐る恐る話を聞くとルリビタキが来ているそうだ。 と話しているとその横にはヤマガラ、ジョウビタキが飛び回っている。 尋常じゃあない。こんな近くで見られるなんて・・・。よく見るとエサを取りに来ているようだ。 するとルリビタキがやってきた。 こんな間近で見られるのはほとんどないだろう。 80-300ズームしか手持ちがないが何とか撮影してみた。 他にも 手前がジョウビタキのメス。後ろはシジュウカラ。 ヤマガラ。 もうお腹いっぱい短時間で観察できた。今度は近いうちに500mmを持って来よう。 いよいよ本当のお腹は減ってきた。もうダメだ。 そう言えばこの近くに確か「奈良からポタ道」さんが書いて居られた「いもねぎ」という食べ物を頂けるお店があったはずなので探した。同志社大学の西側に位置したはずだが・・・。 あった。 そうだお店の名前は「わびすけ」さんだった。 早速お店に入ることにするが、さてBromptonはどうしようか。とりあえずガードレールにワイヤーでロックして店の中から見えるところに座るようにした。 まだ12時前だったので中には2名ほどのお客さんが居ただけ。格子越しに歩道のBroがよく見える。これなら良いだろう。 早速「いもねぎ定食」をお願いした。どんな料理だろう。 お店の中はシックな雰囲気で、真ん中には直径1.3mほどの赤い焼き物で作られた水槽があり、大きな金魚が20匹くらい泳いでいた。優雅だなあ。 料理がでてきた。フライパンで卵を半熟にして、その上一面に短冊状に切ったジャガイモ(男爵だろう)とタマネギを、真ん中にミンチ肉を載せ塩コショウで味付けしてある。具材からすればオムレツに似ている。そしてケチャップとマヨネーズ、しょうゆ、ウスターソースがテーブルに運ばれる。ご自由に味付けをしてください。という事だろう。 しかしそのままのお味で十分に堪能できる。 男性は好む料理だ。しかし女性は分かれるところだろう。 ちなみに料理の写真は撮らない。だって作ってくださった方に、なんだか悪い気がして撮れない。自宅に持って帰ったときは撮るのだが、調理人さんがその空間に居るとその気になれない。 さあ腹いっぱいになったし、暖かいのでぶらりぶらりと駅の方面に向かう。まだまだ周る事はできるが、後のお楽しみに残しておく事にした。事実1日回ってみて案外距離を稼ぐことができるのが判った。しかしお尻がやや痛い。 今度は素直に地下鉄烏丸線を使って御所、北山通り、宝ヶ池を小刻みに回ってみる計画を練ることにする。 奈良に帰って電車を下りてBromptonにまたがり自宅へ向かう。当たり前の行動なのだが、なんだかさっきまで京都市内の道を走っていたのがウソみたいな感覚に陥った。 ああ太ももと膝がつらいよ~。Broの掃除をしてやらんといかんなあ。
by foxpapa
| 2011-02-14 11:46
| ブロンプトン
|
Comments(0)
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月
2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 07月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 11月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 06月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2015年 12月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 フォロー中のブログ
最新のコメント
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||